テスラVSエジソン【電流戦争とは?】

電流戦争とは?

皆さんは「電流戦争」ってご存じですか?
今から140年前、1880年代に起きた二人の天才、トーマス・エジソンと二コラ・テスラの争いです。

発明王として知られるトーマス・エジソンはご存じですよね。
白熱電球の発明や、発電から送電までの電気の事業化に初めて成功した天才です。

そして知る人ぞ知る天才が二コラ・テスラです。

この二人の確執こそが電流戦争と呼ばれる争いでした。

直流方式と交流方式

かつて電気照明への電力供給システムがアメリカに普及し始めたころ、電気の供給方式はエジソンが発明した直流電流を使った直流方式でした。
その頃、テスラはエジソンの下で働いていましたが、直流よりもコストが小さく広範囲への送電を可能とする、交流電流を使った供給方式を世界に広めたいと考えていました。
その後、直流派のエジソンと交流派のテスラは対立し、テスラはエジソンの下を去っていきます。

そこに手を差し伸べたのが実業家であるウェスティングハウスでした。
テスラは彼の協力のもと、交流電流による供給方式の改良を重ね、交流方式は世界でも注目を浴びていきました。

こうして、直流派のエジソンと交流派のテスラの電流戦争が勃発したのです。

エジソンの激しい抵抗

エジソンは自身の開発した直流方式の優位性を保つため、ネガティブキャンペーンを実施しました。
交流は危険な電気だと発信する為、交流電流によって動物を感電死させたり、死刑執行に使われる電気椅子に交流電流を採用させるよう働きかけるなど、テスラの交流方式を貶めるやりかたで直流方式の優位性を保っていきました。

電流戦争の結末

エジソンはネガティブキャンペーンを続けましたが、近距離にしか供給できずコストのかかる直流方式と、広範囲に供給することができコストも小さい交流方式の差は歴然でした。
シカゴ万博での受注競争の勝利や、ナイアガラ発電所に交流電流が使用されたことによって、電流戦争はテスラの交流方式の勝利に終わりました。

まとめ

この「電流戦争」なかなか面白い話だと思いませんか!
いま私たちが使っている電気はエジソンの発明した直流方式では無く、テスラの交流方式だったのです!
多分、大半の人が知らない歴史だと思います。

この二人の天才による争いはとても面白く、
エジソンの名言「天才とは99%の努力と1%のひらめきだ。」に対し、
テスラの名言は「天才とは99%の努力を無駄にする1%のひらめきだ。」です。笑
エジソンへの皮肉が全面に表れていますよね笑

またテスラの名言は他にも、
「あるものが神と呼ぶものを、あるものは物理法則と呼ぶ。」
「あなたの憎しみを電気に変えたら、世界中を明るくできるだろう。」
「現在は彼らのもの。未来は私のものだ。」

凄まじい名言ですよね!
調べれば調べるほど、この天才が好きになってしまいます。

最近は、テスラや電流戦争に関する映画や書籍も多く出されているため、是非ともチェックしてみてください!
私のおすすめは「エジソンズゲーム」という電流戦争の話です!
リンクを張っておくので、ぜひご覧になってください!


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