二級電気工事施工管理技士試験の詳細・難易度を詳しく解説！

電気・建築関係には様々な国家資格がありますが、電気工事の管理業務をする上で必須と言えるのが「二級電気工事施工管理技士」です。取得すると現職での年収アップや転職の際に有利になる資格です。詳しく解説していきます。

1.二級電気工事施工管理技士とは？

電気工事施工管理技士とは、簡単に言えば電気工事の現場監督を行う事ができる国家資格です。主に施工計画作成、工程・安全・品質管理等を行います。電気工事施工管理技士の資格が無ければ電気工事の施工管理をすることはできません。また、一級・二級・技士補など各階級によって扱える電気工事の範囲が変わります。
二級の場合は4000万円未満の建設現場にて専任の技術者や主任技術者となることができます。
また、試験は一次検定と二次検定に分かれており、一次検定のみの合格でも二級電気工事施工管理技士補として資格を取得することができ、補佐役として業務に取り組むことができます。

2.二級電気工事施工管理技士は就職に有利？

3.二級電気工事施工管理技士の受験資格は？

二級電気工事施工管理技士は誰でも受験できるというわけではありません。近年、法改正で様々な部分の改正がありました。具体的な受験資格は以下の通りです。

最終学歴・保有資格		実務経験年数
		指定学科	指定学科以外
大学 専門学校の「高度専門士」		1年以上	1年6ヶ月以上
短期大学 5年制高等専門学校 専門学校の「専門士」		2年以上	3年
高等学校 専門学校の「専門課程」		3年以上	4年6ヶ月以上
その他(学歴を問わず)		8年以上
電気主任技術者 免状交付を受けた者		1年以上
第一種電気工事士(免状交付)		実務経験年数問わず
第ニ種電気工事士		1年以上

 

以上が必要実務経験となっています。卒業した学校や保有資格により細かく設定されているので、協会のホームページにて自分の経歴がどこに当てはまるのか詳しく確認しましょう。施工管理技術検定トップ

4.二級電気工事施工管理技士の難易度は？

★★★★☆　やや難しい

二級電気工事施工管理技士は一次検定と二次検定に分かれており、一次検定は電気工事士試験と大差ない難易度ですが、二次検定がやや鬼門になってきます。二次検定は実際に自分が現場で経験した工事の内容等を記述したり、現場での安全管理や品質管理の応用を問う問題となっております。記述式ということで、実際に記述する内容を事前に考え、暗記して望まないといけないのでマークシート方式の試験より難易度が少し高いと言えます。
合格率は一次検定が約50~60％、二次検定が40~50％となっています。

5.二級電気工事施工管理技士の試験の内容は？

試験内容と出題範囲は以下のとおりです。

一次検定

試験時間：150分

問題数：64問(40問を選択して回答)

回答方法：マークシート方式(選択肢4～5つから1つを選んで回答)

出題範囲

１．電気工学等

①電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な電気工学、電気通信工学、土木工学、機械工学及び建築学に関する概略の知識。
②電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な発電設備、変電設備、送配電設備、構内電気設備等に関する概略の知識。
③電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書を正確に読み取るための知識。

３.施工管理法
①電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する基礎的な知識。
②電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な基礎的な知識。

合格基準：正当率6割以上

二次検定

試験時間：120分

出題範囲

・施工管理法
①主任技術者として、電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識。
②主任技術者として、設計図書で要求される電気設備の性能を確保するために設計図書を正確に理解し、電気設備の施工図を適正に作成し、及び必要な機材の選定、配置等を適切に行うことができる応用知識。

回答方法

①マークシート方式(選択肢4つから1つを選んで回答)
②記述式

合格基準：正当率6割以上

6.二級電気工事施工管理技士の試験日は？

二級電気工事施工管理技士の試験は、一次検定は年に2回、二次検定は年に1回開催されます。
同時受験科どうか等によって申し込み時期が細かく変わってきますので、以下のサイトを確認して申し込みを行いましょう。

二級電気工事施工管理技士試験日程

7.まとめ

二級電気工事施工管理技士は電気工事を管理するプロフェッショナルです。取得することで業界での評価や価値も格段に上がります。電気工事業界での就職や、年収アップ・昇給を狙っている方は是非とも取得できるように頑張っていきましょう！

質問はこちらから！